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歯槽膿漏の原因

歯槽膿漏の原因は、むし歯と同じように歯の周りの汚れ(プラーク)です。

歯槽膿漏というのは、とくに歯の頸部分(歯頸部)の歯と歯肉の境目にある溝(歯周ポケット)に汚れが貯って起こる歯肉と骨の慢性の炎症で、基本的には皮膚に出来た炎症と似たようなものです。

その汚れ(プラーク)の中にいるばい菌(バクテロイデス、アクチノバチルスなど)が直接の原因となって炎症を起こし、免疫反応を伴うなどして歯槽膿漏を発生、悪化させています。

結局、むし歯と同じようにばい菌の住処であるプラークの存在が歯槽膿漏の原因になっているのですが、ただ、むし歯の場合とはその中心となるばい菌の種類が異なっています。

また、むし歯では歯の表面に付着するプラークが問題でしたが、歯槽膿漏では歯頸部に付着するプラークが原因となっています。

怖い!歯槽膿漏

若いうちは歯の周りの歯肉だけの炎症である歯肉炎という形が多いのですが、年齢と共に歯を支える骨の方にまで炎症が広がり、慢性化膿性の炎症としてのいわゆる「歯槽膿漏症」という形になってきます。

一般的に25歳を過ぎる頃から、だんだん歯槽膿漏の症状が強く、かつ広く現れるようになってきます。

その症状の現れ方には、それぞれの人の歯の周りの汚れ方、免疫反応、歯肉の退縮、老化など、加令に伴ういろいろな要因が関係しています。

このプラークを放っておくと歯周ポケットは次第に深くなり、ますますプラークが貯りやすく、また取れにくくなり、災症はさらに進行し、歯周ポケットから膿や血が出たり、時には腫れて痛くなったりします。

歯を支えている骨が溶かされるために、歯と歯の間(歯間部)のスキ間は大きくなり、ますますプラークも貯りやすくなるという悪循環を来します。

やがて歯は動きだし、腫れたり痛くなったりを繰り返しながら、最後に歯は抜けてしまいます。

歯槽膿漏ってどんな病気?

歯槽膿漏は、通常は歯の周りに限局した慢性の炎症です。

日頃はあまり痛くなったりもせず、歯肉から血が出たり膿が出たりするのですが、唾液とともに飲み込んでしまうのであまり気にもなりません。

気になるのは口臭がするくらいで、そのほかはあまり目立った症状を示しません。

そのため、日頃は、つい放置してしまうことが多く、気がつかないうちにどんどん進行してしまい、かなり進行して痛くなったり腫れたりしてから歯医者さんに駆け込むことが多いようです。

歯槽膿漏は自分では直接見えにくいので大したことはないと思いがちですが、その炎症の大きさはかなり大きなものです。

その炎症の大きさを仮に計算してみると、28本の歯のある人では(普通の人は28本~32本の歯があります)、症状の軽い人で、ざっと14㎡以上の面積(切手3枚ぐらい)の炎症をもつものと計算されます。

重症の人はさらにこの何倍にもなります。

人によっては葉書ぐらいの大きな面積にもなります。

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歯槽膿漏の治療法

歯槽膿漏のある人は、いつも、この程度の範囲の炎症を自分の顔の皮膚の上にもっていると考えることができます。

しかも人によってはかなり重症で、いつも膿が出たり、血が出たり、ときには腫れたりします。

こんな炎症が顔のまん中にあると思うと、極めてうっとうしく、いやらしい病気であることが分かると思います。

どんな部分の炎症であっても、ばい菌が関与している炎症の場合は、炎症のあるところを清潔にするのが原則です。

清潔にするのは自分でも出来ます。

歯ブラシなどで歯の周りの汚れを取ることが、歯槽膿漏の予防、抑制法であり、歯ブラシで取れないようなところの汚れを取ることが歯槽膿漏の治療法ということになります。

またこの汚れを取り残した分の多少が、歯槽膿漏の症状の多少に影響を与えることになりますめつまり、歯槽膿漏の治療の成否は、どこまで完全に汚れを取り除くことが出来るかということにかかっているものでもあります。

歯肉の炎症に気をつけよう

いわゆる歯槽膿漏とは少し違うのですが、若い人でも歯槽膿漏に似たような歯肉の炎症が見られることがあります。

これは、まだ歯肉の範囲の炎症であって骨の方まで悪くなっていないものです。

最も多いのは、歯磨きの悪い子供や若い人に見られる歯肉の炎症です。

これは歯槽膿漏ではありません。

このような単純な歯肉の炎症も、その原因は歯磨きの悪さですから、歯磨きをきちんとすればすぐに治ってきます。

その他に、希に10代の女性に遺伝的に見られる歯周炎(歯の周りの炎症)や20代、30代のとくに歯石のつきやすい人に見られる進行の早い歯周炎などがあります。

これらは普通の歯槽膿漏とは少し違うので、汚れだけではなく、他の要因も関係しているようです。

しかし、やはり汚れを取って清潔に保つことが第一の治療法であることには変わりありません。

口臭がある人は、とくに要注意

百年の恋を1日で覚まさせると言われる口臭・・・。

その原因の多くは、歯槽膿漏によるものです。

歯槽膿漏は歯磨きなど日頃の生活習慣の悪い人に見られますから、どんな魅力的な女性でも口臭がするようならば、その人の日常生活のだらしなさが知れるというものです。

本来、口の中には僅かながら臭いがあるものですが、強い不快感を与えるような口臭は、大きなむし歯や歯槽膿漏あるいは歯肉炎などが主な原因となっています。

なかでも歯槽膿漏によるものが大半を占めています。

他に口臭の原因としては、鼻、肺、胃腸、肝臓、賢臓など内科的病気によるもの、さらに自分だけが口臭があると思い込んでいるような精神的なものもあります。

内科的な病気などによるものは希であり、このような場合は口臭だけではなく、それに伴う内科的な症状も見られるのが普通です。

ほとんどは歯槽膿漏に見られるように、歯の周りについたたくさんの汚れ(プラーク)が口臭をひき起こしています。

概して、口臭のひどいような人は、日頃の歯磨き状態が極めて悪く、おまけに自分自身の歯磨きの悪さに全く気づいていない人が多いようです。

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口臭を治すには

口が臭いことには、臭いの慣れもあって、自分では気づかないことがしばしばあります。

それだけに、若い女性などは他の人から指摘されるとショックを受けたりします。

このようなときにあわててガムをかんでも一時しのぎに過ぎません。

口臭に悩んでいる人は、いろいろと心配する前に、まず一生懸命歯を磨いてみることです。

歯磨き剤をたくさん使って臭いを消したい気持は分かりますが、歯磨き剤はたくさん使わないようにします。

歯磨き剤の味と泡にだまされて汚れが取れていないのに、きれいに磨けたような気になってしまうからです。

同じように、口臭防止剤を使っても、一時的に口臭が抑えられているだけのものですから、そのようなものに頼ってはいけません。

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口の中は清潔に

口臭は口の中で生ゴミが腐って悪臭を放っているようなものですから、かき混ぜてみたり、臭い消しを使ったり、殺菌剤を使ってみても、すぐにまた臭い始めます。

デートの前にあわててガムをかんだところで、いつかはバレてしまいます。

結局、原因となっている汚れを取り除いて、口の中を清潔にしないことには口臭はなくならないということです。

一生懸命に歯磨きをしてみて、まだ口臭がするようならば、一度、歯医者さんに行って診てもらうことが必要です。

歯磨き程度では治らない歯槽膿漏や大きなむし歯などがあるのかも知れません。

とくに比較的初期の歯槽膿漏は、歯磨きをきちんとやれば、かなり効果的に治すことが可能です。

つまり、歯磨きによって予防するだけでなく、歯槽膿漏を悪くならないように維持したり、あるいは病状をかなり改善させたりすることが出来るのです。

むし歯の場合と違って、歯槽膿漏にとって、歯磨きは予防的にも治療的にも非常に効果的であるということです。

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歯みがきの仕方を見直そう

歯肉が少し赤くなっている、歯肉から血が出る、歯肉に不快感がある、口の中がネバつく、冷たいものがしみる・・・

これらは、歯槽膿漏としては比較的初期の症状です。

この程度の症状の頃は、歯磨きだけでも十分に治すことが出来るはずです。

歯肉から血や膿が出る、歯が動く、口臭がひどい、歯肉が腫れるなどは、中期以降の症状ですが、この場合も汚れがうまく取れれば、かなり症状が良くなってくるはずです。

毎日、歯を磨いているのに歯槽膿漏が悪くなるという人がいるかも知れません。

そのような人は、今の歯磨きの方法に問題があります。

むし歯と違って、歯槽膿漏は今の歯磨きの悪さがそのまま口の中に反映されているものですから(むし歯の場合は反応が遅いので、過去の歯磨きの悪さが反映している)、やはり自分では磨いているつもりでも実際には汚れが取れていないということになります。

多いのは歯磨き剤の使い過ぎで、あの味と泡にだまされて磨いたような気がしてしまうというものです。

とくに歯の裏側や歯と歯の問に磨き残しが多くみられます。

少しぐらい取りきれない汚れが残るのは仕方のないことですが、きっと、たくさんの汚れが取りきれずに残っているものと思われます。

年齢にあった歯みがきをしよう

年をとるとだんだん歯槽膿漏の症状が強く現れてくるのが普通です。

その症状には、それぞれの人の歯の頸の周りの汚れ具合いが最も大きく関係していますが、その他に、免疫、歯肉の退縮、老化など加令にともなういろいろな要因も関係しています。

そこで、若い頃の歯磨き法と同じではなく、年と共に年齢にあった歯磨きの方法を考える必要があります。

また、年と共に、次第に歯肉が退縮して(やせて)、歯と歯の間(歯間部)のスキ問が大きくなってきます。

若い頃と同じような歯磨きをやっていると、歯の問の汚れの取り残しが多くなるだけではなく、歯の摩耗など悪い影響も現れてきます。

年をとると共に歯磨きは歯頸部(歯の頸の部分)と歯間部(歯と歯の間)を中心に、若い頃よりもっと念入りにやらなくてはいけないということです。

若い頃と同じような歯磨きのままでいる人は、歯槽膿漏が進行しても仕方がないことかも知れません。

いずれにせよ、歯を磨いているのに歯槽膿漏があるという人は、だから歯磨きなんかやっても無駄だというように考えるのではなく、だからこそ、もっとていねいに歯を磨かなくてはいけないというように考えることです。

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